新天地

思考を止めるな

ホワイトノイズ

愛という感情が雑音に変わるということが、いまだに忘れられない。 決して些細なすれ違いなんかではなかった。 心臓の1番大事なところに無遠慮にナイフを入れられるような痛みが繰り返されていた。 やり返してやった。最悪だった。 いつも自分を大切に守って…

どこにも行けない

毎日寒い、羽毛布団の上に毛布のほうがあったかいらしい でも羽毛布団てひんやりしてて冷たくて、とっつきにくいから距離感がないと苦手。 車で遠くに行きたい、ペーパードライバーだけど。 ひとりでいたい、寂しがり屋だけど。 愛したい、愛されないだろう…

わたしにしか見えない

なんだかすごくすっきりした。 台風が去って、涼しい空気で心が軽くなった。 止まっていた時計の秒針がぐるぐると急速に進み出した気がする。 生まれた季節の空気は、何故こんなにおいしいんだろう。 本当に本当にひさしぶりに、自分のためだけにゆっくりし…

普遍

毎日探していた。走り続けたのに動いていない気がした。いちばん認められたい気持ちが誰にも認められなかった。自分のかたちを見失った。 視界が揺れる、息が浅くなる、湿度の匂いがする。 身体がじっとり濡れて、全部を脱いだ 見られたくないところまで脱ぐ…

吐けない

いつだって曇りな地元。いつだって怒ってる父親。 ここにくると全てにうんざりする。手を引いて連れ出してくれる王子様なんてものはいらないので、わたしはわたしの座るべき椅子を用意する。 あのこに渡せなかったプレゼントを捨てた。 何をしていてもほんと…

鍵のないドア

殴られる夢を見た 汗ばんだ肌と張り付いたTシャツ 遮光カーテンの奥の光がひどく鬱陶しくて、ため息を吐いた。 たまにあの頃の夢を見る。 大人の機嫌に振り回される日々、お金にばかみたいに振り回される大人をみると、ひどく陰惨な気持ちになる。いつまで経…

もう呪われなくてもいいよ

ずっと父に言われてきた“普通”が頭にこびりついて離れない。“普通”に朝起きて夜寝るとか、“普通”に女の子らしく振る舞うとか、“普通”に正社員になるとか。 パパを嫌うのと同時に泣きたくなるほど嫌いになった“普通”のこと。 わたしがあなたの望むように生き…

mine

いつも通り冬の匂いのする朝、昨日ぼくは髪を切った。頬が隠れないほどの長さまで。 去年、家族だった人の声を聞けなくなってから、その人がきっかけで伸ばし続けていた髪を切った。その行動が古くさくてださくてかっこ悪くても、全然よかった。ダサい自分で…

C9

内側からの刺すような痛みで今日も寝られない 何かに縋らないと生きられないほど弱くないけど、できれば縋っていたい。 あのとき好きだった人のSNSはもう見ないし、別に愛されてなくても生きていける。 一緒に遊んでくれる子もいるし、LINEしたら返してくれ…

クソガキ

いつだって渇いている 雲が動くことでしか時の流れを感じられない夜が好きだ わたしもあいつも自分勝手だ 最後まで取り乱さないわたしのことが好きで嫌いだ。 占いが好きなのは相手を知った気になりたいから、自分のことを好きだけど愛せないわたしは いつで…

潰せ

子供と動物が好きじゃない人間は情がないとか、好きなあの子が他のこの前ではわたしといる時と違う顔をしているとか、自分のアイデンティティが殺されていく日々とか 言いたいことを全て飲み込んで言う好きとか そういうので擦り減って大人になってくんなら…

息をしているだけ

久しぶりにちゃんとドラマを見た。主人公たちは大切なものを失った経験に基づいていまある大切なものをしっかり大切にしている。フィクションですら一度は大切なものを失っている。わたしは経験のために大切なものを失ったわけではない。きっと、誰しもそう…

棄てる

排水溝を掃除するスプレーから塩素の臭いがして、ああ、わたしにとっての今年の夏の匂いってこれなんだと思った。 人間関係においての正解も、自分にとっての“生きる”を賭けているものの正解もわからず、きみとの別れから1か月が経とうとしている。穴が空い…

みなくなった夢

「なにもなくても電話してきなさい」 めまぐるしい1週間がすぎた、誰かの呼吸音にも慣れる。慣れることはすごく苦しい。 だれも嫌いになりたくないとかいう高尚な自意識のせいで、ひどく息を吐くのがつらくなる。だれも嫌いになりたくないから極力すきになら…

目の奥

最近慢性的な偏頭痛に悩まされている、梅雨は気圧の変化が激しいからであって、わたしは悪くないし、きっとなんとかやり過ごすんだろう。 わたしは今、自分のことがとても嫌いだ。別に悪いことをしたわけじゃないのに、ひどく落ち込んで、死んでしまいたくな…

わかりあえない

頭が痛い、クーラーの匂いにタバコの残り香 さいていの気分だ。何をしてたってピンと来なくて、何者にもなりたくなくなってしまった。 音も歌も全部が遠く、霞んで見えないよ 誰にも嫌われなくないのに、誰にも愛されたくないなんてのはうそだよ、わたしは誰…

は?

誰かの世界で自分が生きてると思うと吐き気がする。もうこんなに孤独なのにまだまだ足りないと思う自分のことが愛せない。 週5で1日8時間、お日様ののぼる時間に生きたことがない。そんなわたしのことを最低だと思う。不自由な自我は捨てちゃえ、そんなもん…

同じ話

誰よりも不幸ですって顔して、そのくせ誰もを救いたいと思ってごめん。わたしの大好きなあの子が、自分が幸せじゃないと、誰も救えないよって言ってた。そうだよ、自分を救うためにみんなに優しくしてごめん、「勝手に愛すけど愛さないで」と「愛せないけど…

永遠に死にたいから死ねないね

脳を揺さぶって何も考えられなくしてほしい。他人の幸せを願うフリで勝手に気持ち良くなったり罪悪感でいっぱいになったりする自分のことが大嫌いだ。誰かに愛されたり好かれたりするたびに そう振る舞ってるもんってすこしでも思ってしまう自分のことを殺し…

醒めない

今年はもう5回も扁桃炎になって、熱が出たときの悪夢も慣れっこになった。わたしは少し前まですこぶる健康でずる休みしかしたことがなかったのに、気付かないうちに自分がずっと弱くなったことを知った。 日常の中に愛や余裕が増えていくと、時たまどうしよ…

愛は還さなくても

返せないものがある。あの子とケンカしてそのまま持ってるDVDやきみのお古のトップス、うちに置きっぱなしのあいつの歯ブラシとか 返さなきゃいけなかったけど めんどくさがって動かなかったけど わたしの大事なものを入れられるカバン、あんまり大きくない…

女の子でよかった

我慢がきらい。ニコニコして生きたくて、美味しいものしか食べたくないし、毎日かわいくなりたいし 生きるのがやになったらちゅーして抱きしめてくれる人がいないとむりだし、でも女の子だけしかいない世界で生きたくなって男の子のこと嫌になったって言って…

感情と関係

なににも集中できない。すきな人のラジオですらすぐにスワイプしてツイッターをスクロール。思考するべきことを片付けられていない状態 先送りにして、だから毎日がすこしずつ歪む。でも少し前より頑張ってることもある、正当に評価してあげるべきだと思った…

sea is a lady

錯綜的思考 消耗される2020年第1週がやっとおわった。自分の中にある大きい石が削られる代わりに大きい対価を得る。その石が粉になったらわたしはここにはいられなくなるような気がしてる だけ わたしは人を愛するというグラフの性愛の項目になんらかのバグ…

忘れられないこと

忘れちゃいけないことってあると思う。はじめて買ったCDの名前や、わたしを生かしてくれたあの人のことや、もしかしたらこれがしあわせなのかな思った瞬間のこと。 わたし以外の人間がどうやって覚えているのかわからない。でもわたしはしあわせだったことや…

歯磨き粉と間違えて洗顔つけて磨いて、磨いたあとに気づいた。キモい 階段からおちるゆめ、凶。「けっきょく人を信用しないから何もうまくいかないんだよ。」うるさい、ごめん。ねたら全部忘れられる。だいじなこともあまりおぼえていない。17さい以前のきお…

濡れたお札

iPhoneの画面の端が割れていて、そのガラスの破片が指に刺さった。すこしの痛みは神経と感受性を鋭くさせる気がする。 世の中わからないことばっかりで、それがいたく残酷だと思った。誰かに分かられたいけど簡単に自分のことを教えてなんてやるかっていう拗…

夢の話

わたしは財力も家柄も美貌すらもこの身に生まれたとき既に手に入れていて、美しいものが大好きだった。もちろん自分のことも。 君は醜い容姿のせいで家にも社会にも居場所がない。ただ心が美しかった。対等に心を交わすことなどなかった私たちの運命はひとつ…

幸せの秩序

ひさしぶりに自分の飲酒メーターの許容量から逸脱した量のお酒を飲んだらしい。肝臓が泣いている。昨日は仕事帰りの車に乗った頃には世界は万華鏡を通して見たようで自分が今どこにいるのかどうでもいいほどに気持ちわるくて、とにかくどうやってやり過ごし…

l’ll eat

高速バスに乗っている。走る車の中にこんなに人間が詰められて運ばれるなんて、何回乗っても慣れやしない。こんな時だけ死ぬのがこわいなんて、君はとってもかわいいね。 僕は大人になる儀式をした途端に悲観的になった。あの儀式がこの呪いの始まりなのだと…