吐けない
いつだって曇りな地元。いつだって怒ってる父親。
ここにくると全てにうんざりする。手を引いて連れ出してくれる王子様なんてものはいらないので、わたしはわたしの座るべき椅子を用意する。
あのこに渡せなかったプレゼントを捨てた。
何をしていてもほんとの気持ちはそれじゃない気がする。じゃあどれ?
わたしはいつだって素直で、それが人を傷付けることをわかったフリして生きている。
息を吐くのが下手なの、ただそれだけなのに、それが普通じゃないと切り捨てるあの人のこと、一生愛せない気がした。
一回ぜんぶやめたらぜんぶなくなるんでしょ。
うるさい、ぜんぶ なにからも助からない気がする。